5時間目 社会T
Ver.2.01(H20.8.28)
●香住の船がズワイガニを獲る漁場はどこ?
京都府から山口県沖合いの主に水深180〜500mで広範に操業しますが、主漁場は島根県の隠岐島周辺から浜田沖にかけてです。
 
●香住の船がズワイガニ漁に出ると、何日くらい出るのか?
2〜7日。船の大きさ、漁場の遠近、気象条件等によって異なります。山口沖まで行く船は漁場への行き帰りだけに各1日かかります。
 
●香住でズワイガニを獲る漁業は?
イラストのような底びき網漁業のみが許可されています。
底びき網漁業
 
●香住でズワイガニを漁獲する漁法は?
駆け回し漁法。先端にブイを付けた左舷側ロープ、袋網、右舷側ロープの順に菱形に繰り出し、もとのブイ位置に戻って左右ロープ端を船尾に固定して曳網します。網口を開かせる仕掛けを持たず、海上で地びき網をするような漁法です。
駆け回し漁法
 
●ズワイガニの底引き網漁のロープの長さは左右併せていくらか?
船や網の規模にもよりますが、平均的には3,000m程度です。
 
●ズワイガニ漁は1日のうちで、どの時間帯に行う?
昼夜を問わず24時間操業を行います。多いときには1日に12回の網入れを行うこともあります。漁船員は交代で休息をとりますが、基本的には投網、選別作業終了後、次の揚網までが休息時間です。夜間の方が多く入網します。
 
●香住でのズワイガニの漁期はいつ?
国の法令(省令)では、オスは11月6日から翌年の3月20日まで、メスは11月6日から翌年の1月20日までです。ただし、鳥取・兵庫ではメスは1月10日まで、ミズガニは1月16日から3月15日までに自主規制しています。(平成18年漁期)
 
●ズワイガニを漁獲してもよい大きさは?
国の法令(省令)でオスは甲幅9cm以上、メスは成体のみと決められています。兵庫・鳥取では自主的に、オス(硬ガニ)は9.5cm以上、ミズガニは10.5cm以上、メスは7cm以上、とより厳しい甲幅制限を設けて資源保護に努めています。
 
●漁期以外、または水揚げ対象外のズワイガニが網にはいったらどうする?
出来るだけ早く、海に返します。また稚ガニが逃げられる大きな目合いの網を使用したり、漁期外にはズワイガニが多い水深帯での操業を控えたりしています。
 
●ズワイガニの底びき網漁に大型クラゲが入った場合の対処方法は?
図のように大型クラゲを仕切網で網の上方へ誘導して排出します。ズワイガニは大目合の仕切網を通過して漁獲されます。網の側面からクラゲを排出する方法も考案されています。
クラゲ対処法
 
●ズワイガニ漁をしているとき、一緒に網に入る魚はどんな魚か?
アカガレイ、ヒレグロ、タナカゲンゲ、ノロゲンゲなどです。
 
●ズワイガニ漁期中で例年最も高値になる時期は?
11月下旬から年末にかけた期間です。お歳暮や年末需要が増えるからです。
 
●香住で複数の船が帰港してズワイガニのセリをするとき、セリの順番はどうして決める?
抽選で決めます。その時々の状況により、早い順番がよかったり、遅い順番がよかったりするからです。
 
●香住でのズワイガニのセリは何時ごろ行うのか?
香住港では午前6時30分から午前7時ごろに、柴山港では午前7時から始まります。
  
●水揚げしたズワイガニをセリのため並べるとき、裏返しにして並べるのはなぜか?
裏返しにしないと、甲羅の裏にあるエラが乾燥し活力が低下します。カニが死ぬと、カニミソ(肝膵臓)が流れ出たり黒変が進み、見た目が汚くなります。また、仲買人が身入り具合を判断し易いためでもあります。
 
●ズワイガニをセリのため選別するが、主な選別方法は?
選別(カニの等級付け)は基本的には大きさと品質(甲の硬さ・身入り)を軸に行います。それ以外には脚の欠損、傷の有無、色の良し悪し、ハサミの大小などによっても区分され、香住での銘柄数は30から100種類にも及びます。特に柴山港の選別は、その銘柄数の多さと厳格さで定評があります。
 
●ズワイガニをセリのため分類されたカニに、「番ガニ」と呼ばれるカニがいるが、どんなカニを言うのか?
香住では、最も品質の良いカニのうち、甲幅が概ね13cm以上のカニに、大きい方から順に1番から7番の銘柄が与えられます。これら、品質・サイズとも最上級の1〜7番銘柄のカニをまとめて「番ガニ」と呼びます。
 
●香住では、セリのためカニを分類する女性をなんと呼ぶか?
「より人」と呼びます。
 
●ズワイガニを生きたままお店に届けるため香住の底びき漁船がやっていることは?
以前は氷詰めにして持ち帰っていましたが、近年では全船が海水冷却装置と活魚槽とを装備し、船上でカニの棲息水温と同じ5℃以下に保って生かして持ち帰ります。市場にも同じ水温の活魚槽を置き、生きた状態で売買できるようにしています。
 
●香住にあるズワイガニ漁の漁船は何隻あるか?(平成19年4月現在)
21隻(柴山港10隻・香住港11隻)です。
 
●ズワイガニ資源を守るため行っていることは何か?
漁の期間、水揚げできる大きさ、数量を制限したり、操業しない海域を設けるなどして、資源を守り育てています。また、魚礁を海底に設置してメスガニなどの保護区を作っています。さらに稚ガニを大量生産する研究や、漁期外にズワイガニが入網するのを防ぐ漁具の開発等も進められています。
ズワイガニ保護区イメージ
 
●ズワイガニ漁は、誰でもできる?
農林水産大臣によるズワイガニ漁業の許可が必要です。 
 
●ズワイガニを生きたまま搬送するために、以前行っていた方法は?
オガクズに入れてトラックなどで搬送していました。この方法によりカニを生きたまま運ぶことができましたが、その間に身入りが悪くなる場合もありました。現在では冷却水槽に入れて運んでいます。
 
●ズワイガニのオスにはなぜ標識票が付いているのか?
産地を明確にし、かつ一定以上の品質を保証するためです。香住の標識票には、漁協名と船名が記入されています。標識票の色は、香住漁港が黄緑色、柴山港がピンク色です。
 
●香住の浜言葉でタテガニと呼ばれるズワイガニはどんなカニ?
ズワイガニの中で、大きくて品質の良いカニをタテガニといいます。以前は甲羅を立ててトロ箱につめ、1箱ずつセリにかけていました。その名残で、今でも大きいカニをタテガニと呼びます。今はトロ箱につめず、1枚ずつ並べてセリにかけています。
 
●香住の浜言葉で箱ガニと呼ばれるズワイガニはどんなカニ?
ズワイガニの中で、身入りはよいが小さいカニを箱ガニといいます。今では1枚ずつセリにかけますが、以前は小さいカニをトロ箱に15〜20枚入れて1箱単位でセリにかけていました。その名残で、今でも小さいカニを箱ガニと呼びます。
 
●香住に水揚げされた中で過去一番高額だったズワイガニ1匹の値段は?
平成3年11月6日の初セリで90,000円(柴山港)が最高値でした。
 
●ズワイガニの漁獲量の一番多い都道府県はどこか?
平成18年(1月〜12月)は兵庫県が一番で1,908tです。二番が鳥取県、三番が北海道です。(農林水産省調べ)
 
●平成18年の日本のズワイガニの漁獲量はいくらか?
平成18年(1月〜12月)のズワイガニの漁獲量は5,996tです。(農林水産省調べ)
 
●平成18年の香住のズワイガニの漁獲量はいくらか?
平成18年(1月〜12月)の香住の漁獲量は582tです。(農林水産省調べ)
 
●平成18年の日本のカニ全体(タラバガニ含む)の漁獲量はどれくらい?
平成18年(1月〜12月)の漁獲量は36,591tです。(農林水産省調べ)
 
●日本が平成18年に輸入したカニ(タラバガニ含む)の量はどれくらい?
平成18年(1月〜12月)の輸入量は95,553tです。(財務省調べ)
 
●香住にあるベニズワイガニ漁の漁船は何隻あるか?(平成19年4月1日現在)
9隻です。(大型船1隻、小型船8隻)
 
●ベニズワイガニのかご縄漁法はどのような漁法か?
一本の長いロープに、エサを入れたかごを等間隔で取り付け、水深800〜1500mの海底に沈めます。エサに誘われカニがかごに入ります。ころあいを見計らってかごを引き上げます。

ベニズワイガニかご漁法
 
●ベニズワイガニのかご縄漁法で、かごの中にえさとしていれるものは何か?
サバが主です。ソウダガツオなどを利用することもあります。カニはそのにおいを感じ取り、かごの中に引き寄せられます。サバはにおいが強い上に価格が安く、量もたくさん獲れるので最もよく利用されます。
 
●ベニズワイガニのかご縄漁法のかごの大きさ、形はどんなもの?
かごの大きさは直径130cm、高さ70cm程度で、円すい台形をしています。上部に漏斗(ろと)と呼ばれる穴があり、この穴からベニズワイガニを中に呼び込みます。底網はひもで絞られており、ゆるめると、餌を付けたりカニを取り出せるようになっています。
 
●ベニズワイガニのかご縄漁法で、一度につけるかごの数はどのくらいか?
一つの縄(一連)に、大型漁船(大臣許可船)では150個、小型漁船(知事許可船)では100個のかごを50m間隔で取りつけます。1隻につき大型漁船(20〜99トン)では6連900個、小型漁船では3連300個しか海底に沈めることができないという決まりになっています。
 
●ベニズワイガニのかご縄漁法のかごの網目の大きさはいくらか?
漁獲が禁止されているメスや甲幅9cm以下のオスが入っても抜け出せるように網目の大きさを15cm以上に制限しています。
 
●香住の小型ベニズワイガニ漁船に使用する燃料は?
ディーゼルエンジンですので、軽油です。